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2009年10月

ブリコラージュ

あっという間に10月になりました。このブログも少しお休みしていました(誰ですか、サボっていたなと言っている人は…そうなんだけど)。

我が家の小さな書斎の窓を開けるとほのかにキンモクセイの香りがして「あれっ、トイレの芳香剤を変えた?ここでもチェンジか」と思いましたが、すでに金木犀が香る季節になったのですね。

世界を揺るがしたリーマンショックから早一年。100年に一度の未曾有(ミゾウです。“みぞうゆう”ではありません)の危機と、Changeという世界的な流れの中で、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋などあなたはどのような秋を迎えているでしょうか。みなさんにとって稔りの秋であれば良いな、と心から思います。

秋が深まって葉が織りなす紅葉は様々な錦のような美しさなので〝錦秋〟と言います。年代もののキルトも「まだ何かの役に立つ」ということだけで置いてあった古着の端布(はぎれ)を使ったものです。

そういえば私の育った東京、下町の職人さんの仕事場にもいつ使うのか使わないのか分からない雑多な端切れや端材、金属片が散らばっていました。それらはやがてうまく、どこかにあてはめられて素晴らしく使い勝手の良い作品になっていきました。

日本人はもともと、あるものとあるものを上手に組み合わせることに長けています。カツ丼などの丼モノがその良い例ですがカレー丼なんてインド人もビックリでしょう。

の辺になんとなく置いてあるものはその時点ではガラクタ。雑多でまとまりもありません。フランスの文化人類学の権威クロード・レヴィ=ストロースは「持ち合わせ」を器用に使って現状をうまく切り抜けること、を〝ブリコラージュ〟と言っています。

この組み合わせの力を別の言葉に置き換えるなら〝編集力〟と言って良いでしょう。無いモノをさがすのではなく、すでに有るモノ、備わっているものを上手に機能させる賢さが編集力であり〝ブリコラージュ〟かもしれません。

 

自分自身になんとなく備わっているガラクタみたいなムダに思える自分の才能?も、せっかくの「持ち合わせ」です。どこかで役に立つ日が来るのかもしれません。Changeたった一つの文字gcに変えるとChance(チャンス)となります。そのCはやっぱりコミュニケーション。秋には良い本を読みながら自分とのコミュニケーションを深めるにも良い時期なので秋の夜長にどうぞ、というお薦めの本を何冊か。

クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』大橋保夫訳 みすず書房刊

辻 まこと 『画文集 山の声』東京新聞出版局(残念ながら絶版ですが…)

佐藤多佳子『しゃべれども しゃべれども』新潮社

サン=テグジュペリ『夜間飛行』 堀口 大学訳 新潮社

 

今日は〝ブリコラージュ〟なので想像がつくようにメニューは〝ブリ大根〟

材料:

ブリ、ショウガ、酒、しょうゆ、みりん、砂糖、だし汁

作り方:

1. ブリはさっと茹でて汚れ、血、アクを取るために水洗いします。

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2. ダイコンは輪切りにして少し固めに茹でます。

3. 鍋にブ1のブリと2の大根、生姜のスライスを入れます。

4. 鍋にだし汁(もちろん市販のものでオーケー)酒、醤油、みりん、砂糖を加えます。

5. アクは取りましょう。落としブタをして煮立てます。(我が家で愛用の落としブタ)

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はい、完成です。

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